語学留学体験談 アメリカ ワシントンDC J,Tさん

留学体験談

現在留学中 / 留学終了後帰国した方の体験談をご紹介させていただきます。

アメリカ ワシントンDC
J,Tさん (20代、男性、短大)

2004年8月～2009年5月 約4年9ヶ月

私の在学しているワシントンDCは首都ということもあり、中央に幾多の博物館や米国歴史にまつわる建造物などが立ち並び、またホワイトハウス、連邦議事堂やペンタゴンと呼ばれる国防総省など政治面や軍事面でアメリカの最高峰を覗くことができます。ここには日本に近い緯度にあることもあり、四季が多様であってそれに対応したワシントンDCの生活があります。春には日本から輸入した桜が千本以上ハドソン湖を周り、多くのアメリカ人が風流を感じます。夏には米国や世界のあちこちから多くの観光客で訪れ、博物館は行列ができるほどにぎわいます。独立記念日の7月4日には密集した博物館の中央公園で祭りが行われ、日が落ちると連続した花火が舞い上がります。秋にはハローウィーンの季節となり、ジョージタウンと呼ばれるワシントンDC内のファッションの最先端では、仮装した子供や成人で行進します。感謝祭にはあちこちで色々なイベントが行われ目移りしてしまうほどです。冬の季節になると、気象条件なども伴って雪が積もるようになり、ホワイトハウスが装飾煌びやかなクリスマスツリーと織り成す景色はため息ものです。このように、ワシントンDCは四季を積極的に楽しんでいる町であり、留学の息抜きにはこうしたイベントに参加したりして疲れをいやしたり、思い出を作ることができるでしょう。また、ここワシントンDCにはNYには程遠いですが地下鉄が完備しており、その上バスが多く走るので、車を持たずとも生活できるでしょう。首都ながらも異国の人々が集まり、小さなコミュニティを模するかのように、専用の地域が作られ、その国独特のレストランのスーパーが置かれます。中華街はそのいい例です。日本人のコミュニティもあり、そこには日本の食材を売っているところも少なくならずありません。私が思うに、アメリカで一番注意するべきことだと思うのは、時間の流れの違いでしょう。個人差や生活の違いにもよるのですが、日本の都会に住んでいた場合、それは鉄道が快速や特急などと車種があるほど発達しており、その上1時間に何本もバスが運行しているほど交通アクセスが完備している社会です。まさにそのアクセスの良さにより距離的に行けないこともないという判断からか、たとえ都会郊外に住んでいても“近い”という感覚があるのかも知れません。その反面、アメリカでは知ってのとおり広大な領土を持ち、車社会と呼ばれるほど交通手段を車に依存しており、そのためか鉄道やバスは本数が少ないなどと不便な面があります。そのため、日本人にとっては時間の効率が悪く、不満を持つかもしれません。しかしアメリカではそれが当たり前のように、時間にせわしくすることなく、のびのびと生活している面があります。もしこのアメリカへ留学するつもりなら、こうした時間の感覚の違いを頭に入れた上で、行動した方が幾分か楽なのかもしれません。地図を見るときも、ここにある本屋は1時間もかかるし、遠いからやめておこうと考えるのではなく、頭を地図から遠ざけて、もっと広い視野から見てみるといいと思います。日本では十分単位のスケジュールを考えるとすれば、アメリカでは一時間単位のスケジュールを考える必要があるのかもしれません。